種から育てる野菜
栽培が簡単で短期間に育つ野菜や、根が弱く移植を嫌う野菜(葉物・根菜類・マメ科など)は、種からの栽培が適しています。
一般的に、トマトなど実のなるような野菜は不向きです。
在来種とF1品種
種には、「在来種」と「F1品種」の2種類があります。
●在来種とは
固定種ともいい、代々同じ形質(味や形)が受け継がれている種のこと。古くから続く伝統野菜などが該当します。
●F1品種とは
別々の形質をもつ親を掛け合わせ、両方の良いところ取りをした品種。ハイブリッド種ともいい、発芽・生育の揃いが良い点が特徴です。
方法1:条蒔き(すじまき)
一本の溝に種を並べていく方法。
条蒔きは間引きしやすく、作物の成長に応じて徐々に株間を広げていく時に適しています。
1)ウネに深さ0.5~1cmの溝をひとすじ作る。
支柱などを押し当てると均一に溝が作れる。
2)溝にそって種を2~3cm間隔で並べていく。
種同士が重ならないように注意し、蒔き終わったら溝を埋めるように土をかけ、手のひらで軽く押さえる。
土が湿る程度にジョウロで優しく水を与える。
方法1:点蒔き(てんまき)
1つの穴に何粒かずつまいていく方法。
点蒔きは株間をとりやすく、最終的に一つの株を大きく育てていく際に適しています。
1)種をまく場所に穴をあける。
マルチを張っている場合は、マルチカッターや空き缶で穴をあける。穴同士の間隔や深さは野菜により15~45cmまで様々なため、個別の栽培辞典を参考にしてください。
2)重ならないように3~4粒の種を並べ、指で押し込む。
押し込む深さは0.5~1cm、指の第一関節程度。押し込んだら上から土を被せ、地表が湿る程度にジョウロで優しく水を与える。