マルチの役割
マルチとは、地表を覆うフィルム状の資材。
フィルムを土に被せること(マルチング)によって、次のような効果があります。
● 病気の予防
病気の原因となる泥はねを防ぐ。
● 保湿
水分の蒸発を防ぎ、程よい湿度を保つ。
● 保温
蓄熱し、野菜の生育と微生物の活動を促進する。
● 雑草の抑止
地表面の遮断により、雑草を生えにくくする。
● 肥持ちの向上
雨や水やりによる肥料の流出を抑える。
マルチの張り方
1)ウネ周囲に深さ10cmほどの溝をつくる。
板やクワを使い、マルチシートの裾を埋めるための溝をつくる。
※このとき土の表面も平らになるよう、板でならしておくとよい。
2)ウネの端からマルチを被せ、片側を先に留める。
マルチ留めを使って、どちらか一方の端を固定して起点とする。
3)反対側の端までマルチを引っ張り、ピンと張る。
たるみがないようにしっかりと張り、反対側もマルチ押さえで固定する。このとき、マルチの中心がウネの中心とずれないように注意する。
4)土に埋める余裕を持たせてカットする。
マルチ留めで固定したところから10センチほど余裕を持って、マルチシートをカットする。
※ウネの全長が2m以上になる場合は、ウネ側面も1m間隔でマルチ留めで押さえるとよい。
5)溝に土を被せ、余った裾を埋める。
シートがたるまないように裾を足で踏んで引っ張りながら、溝に土をかけて埋めていく。